僕らが離れてしまったあの日から、
3年以上の時が過ぎ、
僕のまわりの風景はずいぶん変ってしまったよ。
波の音が聞こえていた土地を離れて、
夜になっても明るい街に住みだした。
ひとりで暮らすことのこの上ない自由さと、
この上ないさびしさ、両方を味わって、
初めてあのときのきみの気持ちが、少しだけわかったような気がした。
いま、僕のそばには
ちょっと気難しいけど結構いいやつがいてくれて、
僕もそいつのこと、結構気に入ってるんだけど、
ときどき、少しだけ、
きみのことを思い出したりする。
きっとそれはいけないことなのかもしれないけど。
そいつのこと、大事にしたいのも本当。
きみのこと、思い出すのも本当。
僕は、しばらくこのままで。
幸せとほろ苦さの両方を味わう、わがままな贅沢者のままで。
#
by patati-et-patata
| 2010-05-31 00:15
| lettre pour H