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いつもそこに、きみが。


by patati-et-patata

あれから。


僕らが離れてしまったあの日から、

3年以上の時が過ぎ、

僕のまわりの風景はずいぶん変ってしまったよ。


波の音が聞こえていた土地を離れて、

夜になっても明るい街に住みだした。


ひとりで暮らすことのこの上ない自由さと、

この上ないさびしさ、両方を味わって、

初めてあのときのきみの気持ちが、少しだけわかったような気がした。


いま、僕のそばには

ちょっと気難しいけど結構いいやつがいてくれて、

僕もそいつのこと、結構気に入ってるんだけど、


ときどき、少しだけ、

きみのことを思い出したりする。

きっとそれはいけないことなのかもしれないけど。


そいつのこと、大事にしたいのも本当。

きみのこと、思い出すのも本当。


僕は、しばらくこのままで。

幸せとほろ苦さの両方を味わう、わがままな贅沢者のままで。
# by patati-et-patata | 2010-05-31 00:15 | lettre pour H

いざ、あの海へ。

待てない僕にあきれたきみ。

返事がないのは、そんな気持ちの表れなのかな。

せっかちな僕の言い訳がましい言葉は

もはやきみに響かない。

輝くきみに届かない。


僕も変わらなきゃいけない。

きみがくれたメッセージ。

『誰かを輝かせることで、その身を輝かせられるのならば

 それは自分で自分を輝かせたのと同じことなんだよ。』


きみがくれたメッセージ。

いつも心に、空に、太陽に。


そして海を見るたび、

きみを想い、

きみを忘れ、

そしてまた、きみを想うよ。

寄せてはかえす波のように。

きみを忘れては思い出すよ。


広くてあおい海の向こうで

またきみに会いたい。
# by patati-et-patata | 2008-01-06 13:41 | lettre pour H

新年。


年が明けて、新しい年になった。

やさしいひとがメールをくれる。
短いけれど、やさしいメール。
そのやさしさに、わたしは少ししはにかんだ気持ちになる。

そしてまだ、変わらずきみを想っている自分を発見する。

しつこいよなぁ。
笑っちゃうよね。自分でもそう思うよ。

でも、まだ。

まだ。

きみを想っている。

今年もまたどこかで必ずきみに会えると信じてる。
泣くよりも笑いながら、その日がくるのをわたしは待つよ。

さぁ、また一年がはじまる。
# by patati-et-patata | 2008-01-01 23:18 | lettre pour H

海の底には。

おだやかな海のように優しいきみ。

優しい海のようなきみ。

でも。

静かなように見える海にもときどき嵐が訪れるし、

凪いだ海の底に何が沈んでるかなんて、誰にもわからない。


広い海の底には何が。

きみの心の底には何が。
# by patati-et-patata | 2007-10-15 08:25 | lettre pour H

梅雨のまにまに

おととい、待ちに待った満月をみつけて、
きみも気づいているか知りたかった。

とてもとても、知りたかったけど、
結局、時間をかけて作ったメールは送れなかった。

返信がこなかったらイヤだというより、
今が万一、きみの心に余裕のない時期で、またわたしの呑気なメールの内容が
きみに迷惑をかけるのがこわかった。

以前きみに、とてもすまなさそうな、でも余裕のない様子で
「ごめん。いまは無理。余裕なくてごめん」 と、
きみに言わせてしまったことがあるから。

同じことを繰り返したくない! そんな想いが強かった。

でも、空にはとてもきれいな満月で。
海の潮は月の引力に引っぱられて満ちていて。

とてもとても、きみの声が聞きたくなって、わたしにも心の余裕がなくなった。
きみの迷惑になるかもしれなかったけど、電話をかけた。

結果は不在。

見事にあてが外れてしまった。
そんな夜もある、なるようになる!と強がった自分がいた。

翌日、バスの中で、きみからの着信があるまでは
正直、気が気じゃなかったよ。笑
# by patati-et-patata | 2007-07-02 00:04 | lettre pour H